介護職のスキルアップには何が必要?方法と役立つ資格を調べてみました!

スキルアップ 転職お役立ち情報

介護職の魅力として仕事をしながらスキルアップし、キャリアアップや収入アップを目指せることが挙げられます。
スキルアップすることでできることが増えたり、サービスの質を上げることができるので自分だけでなく利用者からも喜ばれ、やりがいも大幅アップ。
今回は介護職が働きながらスキルアップするために必要な方法と役立つ資格を調べてみました!

介護職は何をスキルアップすればいいの?

そもそも介護職に何が必要かを分かっていないことには、スキルアップのしようがありませんよね。
介護職は他業種に比べて人との関わりがが密接な仕事。
身体的だけでなく精神的にも利用者に寄り添うことが必要とされます。
そんな介護職に必要なスキルを見ていきましょう。

ちょっとした変化に気付ける観察力

寄り添う介護士

利用者によっては認知症や障害を抱え、自分の体に変調があっても自ら訴えることのできない人もいます。
また、介護職に対して迷惑をかけないようにと考え、少々の体調不良を我慢してしまう利用者も。
普段からコミュニケーションを密に取っておくことは必要不可欠ですが、利用歴が浅い利用者や初めての訪問の場合など普段のコミュニケーションがまだまだ足りないケースもあります。
そんな時でも介護職側からちょっとした変化に気付いてあげられるように常にアンテナを張り、しっかりと相手を観察し理解する能力が必要です。
「この人はわざわざ言わなくても気付いてくれる。」と利用者が思ってくれれば、これ以上ない信頼関係を築くことができます。

信頼関係を築くためのコミュニケーション能力

話しかける介護士

介護の現場では利用者から信頼してもらわないとなかなか介助ができません。
スムーズな介助を行うためには介助される側の協力が必要な場合もあるからです。
そのためには日頃からのコミュニケーションが重要。
利用者の性格や趣味嗜好などを把握し、それぞれに合わせたコミュニケーションを行っていきます。
「とにかく人と話すのが好き!」という方もいれば、「静かにそっと寄り添ってくれる方がいい。」という方も。
また、利用者だけでなく利用者の家族とのコミュニケーションが必要な場合もあります。
利用者家族の介護負担を減らし、安心して利用していただくため、相手のことを常に考えながらコミュニケーションしていけると良いですね。

利用者の負担を軽くする介助の知識とスキル

食事介助

利用者からよく聞かれるのは介護士によってスキルの差があるという話。
同じ入浴介助でも介護士によって安心感が違うと言うのです。
どうすれば利用者が安心して介助を受けられるかというのも必要ですが、毎日業務を行う中で自分の体への負担をどう軽減するかも大事になってきます。
介助の知識やスキルをしっかりと学ぶだけでなく、先輩からの助言にも耳を傾け吸収していくことでスキルアップすることは可能です。

介護職がスキルアップするために必要な方法

介護職に必要なスキルが分かったところで、そのスキルを伸ばすために何をすべきかというのが重要なポイント。
本や研修などで学ぶことも多いのですが、実は日々の業務から学ぶことが大半を占めます。
日々の業務の中でどれだけアンテナを張っていられるかというのがスキルアップへの最大の近道です。

幅広い分野へ視野を広げる

レクリエーション

介護職だけを見るととても狭い世界のように思えますが、介護職以外の分野へ視野を広げることで、日々の業務に生かすことができるものがたくさんあります。
利用者のちょっとした変化に気付けるようアンテナを張った中で、「もっとこうして欲しい」「これがあればいいのに」という利用者の要望が見えてくることも。
今では介護向けのレクリエーションなどをまとめたサイトや動画なども多くありますが、それ以外に保育業界に目を向けることで、保育向けの製作物や手遊びなどが介護の現場に生かせます
また、リフレクソロジーやアロマテラピーなど通信でも学べる資格を勉強することで、爪切りのついでにハンドマッサージやフットマッサージなどプラスαのサービスが行えるようにもなります。
介護職だから介護の勉強だけすれば良いと考えるのではなく、幅広い分野に目を向けてみるのもオススメです。

利用者の気持ちになって考える

介護職

利用者との信頼関係を築くためにはコミュニケーションが大切。
ですが、コミュニケーションを取ろうと一方的な押し売りになってしまっては信頼関係は築けません。
今利用者は何を求めているのか、今どんな気持ちなのかを相手の立場になって考えてから行動することが必要です。
「普段から友人思いの〇〇さん、本当は自分も話したいけど友人を優先してあげてるんだな。」
と気づいたら、職員の方から「〇〇さんはどうですか?」と話を振ってあげたり、「〇〇さんの話も聞きたいな。」などと、利用者から話しやすい環境を作ってあげるなどの配慮ができるようになります。
すると相手は「この職員さんは私の気持ちを分かってくれた。」と信頼してくれるようになるのです。
信頼関係は突然築けるものではありません。
日々の積み重ねが大事ですので、常に利用者の気持ちになって考えることを心掛けましょう。

業務や勉強を効率的に行い時間を有効活用する

介護の現場では次から次にやらなければならない業務がやってきます。
日々の業務の中でどうすれば効率的に動けるかを考え、ある程度余裕を持って時間を使えるようにしましょう。
常に時間に追われているようでは「あっ!あれ忘れた!」と何かミスしてしまうことも多くなってしまいます。
上司から見ても効率的に業務を行える人に仕事を頼もうと思いますし、信頼感も生まれます。
常にどう効率よく動くか考えて行動していると、プライベートでも自然にそういった動きができるようになり、スキルアップのために勉強する時間をうまく作れるようになるといった利点も。
業務中もどうすればうまく立ち回れるかを常に考えながら仕事を行うことが大切です。

スキルアップのために介護福祉士の取得を目指そう!

介護職の資格

介護職の最上級資格と言えば国家資格でもある介護福祉士
介護福祉士の資格を取ることでスキルアップだけでなく役職や給与面のアップも期待できます。
養成学校などを出ていなくても3年以上の実務経験と実務者研修を受ければ受験資格が得られます。
また、家族の転勤などで急な転職が必要な際も介護福祉士なら再就職先が引く手あまた。
今の職場でキャリアアップするだけでなく、今より良い条件で転職することも可能になりますので、介護職ならぜひ取得を目指したい資格になります。

まずは「介護福祉士実務者研修」を受けよう

介護福祉士はいきなり受験できるものではありません。
「介護福祉士実務者研修」は介護福祉士の必須資格。
介護職の基本的な資格となる「介護職員初任者研修」からもう一歩踏み込んだ勉強をする「介護福祉士実務者研修」を受けることと、3年以上の実務経験を積むことで介護福祉士の受験資格が得られます。
介護職員の中には「介護職員初任者研修」しか受けていないという方も多いと思いますので、必ず「介護福祉士実務者研修」を受けるようにしましょう。
「介護職員初任者研修」で学んだ介護の基本に加え「介護過程」「医療的ケア」といった研修が行われます。
介護福祉士を受験せず「介護福祉士実務者研修」を受けるだけでも訪問介護事業所のサービス提供責任者になることができるため、キャリアアップにオススメです。
スキルアップのためにもぜひ資格取得を目指しましょう!