保育士は比較的転職が多いと言われる業種ですが、その転職理由はさまざま。
給与面や人間関係、家族の転勤といった家庭事情が理由の方もいらっしゃるでしょう。
保育士はほとんどの職場で人手不足状態。
そのため、年間を通じて絶えず多くの求人情報が出されています。
そんな人手不足が続く業界だからこそ、今の職場を辞めるタイミングを計るのは難しいですよね。
自分が辞めることで他のスタッフだけでなく、利用者にまで迷惑がかかるんじゃないか…。
周りの状況を気遣える人ほどタイミングが計れず、なかなか転職に踏み切れないといった状況に。
そうやって悩んでいる間に他の同僚が辞めてしまい、ますます退職しづらくなってしまった…なんていうことになりかねません。
保育士業界は思っているより狭い世界。
同じ保育士業界で転職しようと考えている場合は、退職トラブルなど、できるだ悪評は避けたいところ。
どうせ退職するなら、相手に悪い印象を与えないよう、円満退職を目指したいですよね!
ここでは、スムーズに転職しやすい時期やポイントをしっかり押さえて気持ち良く退職する方法をご紹介します。
退職リスクは最小に!円満退職するポイント
人手不足が続く保育業界の中で、全く周りに影響を与えずに退職することはほぼ不可能。
ですが、そこを気にしてばかりではいつまで経っても転職できません。
そのリスクを最小限にするポイントを押さえて、少しでも円満に退職できるよう心掛けましょう。
ポイント1.2~3か月前には退職希望を伝えよう!
一般的に労働基準法では退職日の2週間前に退職を申し出ればOKと定められていますが、利用者の調整などに時間がかかることも考え、できるだけ早く退職希望を伝えるようにしましょう。
早めに伝えることで、事業所もそれに向けて新規雇用の調整などの準備ができます。
あまり早く伝えると、同僚からの風当たりが強くなるのでは…という心配をされる方もいらっしゃるかもしれませんが、そこは期間限定の我慢も必要。
突然辞めるよりも印象は悪くないはずなので、そこまで風当たりが強くなるといった心配も不要かもしれません。
ポイント2.引き継ぎは時間をかけて丁寧に
1つ目のポイントを押さえておけば、時間に余裕を持って丁寧な引継ぎが可能になります。
保育士は人を相手にする仕事。
特に担当の園児を抱えているといった場合は、今まで頼りにしていた保育士が突然いなくなったとなれば、園児の不安にもつながりますし、ろくに引き継ぎもしない状態では新しく担当になる保育士も園児に十分なケアができない可能性が高くなります。
引き継ぎを丁寧に行うことで、同僚から悪評を受けることもなく、退職日まで円満に勤務できます。
より良い職場に転職するための最適なタイミング
退職まで円満に働くことができれば、退職の時期を自分の最適なタイミングに設定することが可能です。
保育業界は年間通して多くの求人が出ているとはいえ、できるだけ多くの選択肢からより良い職場を選びたいですよね?
常時求人を出している事業所もありますが、ある程度人員が確保できている人気の所などは、欠員補充時など求人を出している期間が短いため、そのタイミングに合わせないとなかなか就職することができません。
では、保育士で欠員の出やすい時期とは一体いつ頃なのか見ていきましょう。
新生活をスタートしやすい年度初め前後
年度初めの4月はどんな業種でも求人が一番多く出やすいと言われています。
配偶者の転勤や子供の進学など、年度初めに新生活をスタートさせる方が多く、年度末を区切りにして退職するケースが多いからです。
そのため、年度初めから勤務がスタートできるように、2月頃から求人が増え始め、年度明けまで求人が多い状態が続きます。
人の入れ替わりも多い時期ですので、自分以外にも転職者や新卒採用者なども多く、一緒に新人研修などを受けられるため、新しい職場に馴染みやすいといった利点も。
年度初めに向けて転職活動をする場合は、1~2月の間に退職希望を伝え、年度末で退社するといった流れがスムーズです。
ボーナス支給後の8月・1月
派遣やパートにはあまり関係ないかもしれませんが、正社員の場合は夏・冬ボーナスをもらってから退職しようと考える人も多く、退職者が増える時期でもあります。
ボーナス直後に退職だなんて、印象悪くないかしら…?
ボーナス直後に退職者が増えるのは例年通りのこと。
そのため、事業所側もそれを見越して求人を出したりする場合も。
確かに良い印象ではないかもしれませんが、よくあることですので、そこまで悪い印象は持たれないのではないかと思います。
実際求人数が増える時期でもありますので、この時期を狙って転職活動を行うのも一つの手です。
転職活動は在職中から?それとも退職してから?
転職活動は求人を探すところから始まり、職場見学や面接など日程を割かなくてはいけない日が出てきます。
すでに保育士で働いている方にとっては、日々のハードワークの中で転職活動をするのは大変!
ですが、すぐに転職先が決まるとは限らないのに、無職状態で転職活動するのも不安。
まずは両方のメリットとデメリットを見ながら、その解決法を考えていきましょう。
退職してからの転職活動は生活費が大変!
メリット
- 時間に余裕ができるので、自分に合った転職先をじっくり探せる。
- 職場見学や面接日など相手先に合わせて行動できる。
デメリット
- 自己都合による退職の場合、約4か月間無収入に。
とりあえず今の職場を退職してから、じっくり余裕を持って次の転職先を探したい!という方も多いでしょう。
できれば何度も転職しなくていいようにしたいものですよね。
そのためにはゆっくりと時間をかけて情報収集をしながら、自分に合った職場を見極めたいと思うのは当然のこと。
退職してから転職活動を行うことで時間的に余裕ができますが、その間は無収入になってしまう恐れが…。
失業手当を受けるからいいや!と思っている方も要注意。
自己都合退職の場合、失業手当は離職票を提出後、待機日数7日+3カ月後から支給ということになり、実質的には4か月後から支払われます。
つまり、退職後4ヶ月分の生活費を用意しておかないと、全くの無収入に…。
退職後に転職活動をしようと思っている方は、ある程度生活費に余裕を持たせておく必要があります。
在職中の転職は一人で頑張りすぎないことが大事
メリット
- 収入が途切れないので、生活面が安定
- 転職先が決まっているので、強い引き留めをされにくい
デメリット
- こまめな求人チェックができず、見逃してしまう可能性も…
- 相手先の日程に合わせられず、日程調整が難しい
在職中の転職は何より日程調整や体力面が大変。
休みの日にハローワークに行ったり、求人サイトをチェックしたり…。
ついつい良い求人を見逃してしまうなんてこともあるかもしれません。
いざ良い求人を見つけても、求人先とのやりとりや面接などの日程調整はかなり面倒。
ですが、収入が途切れる心配もなく、次の職場が決まっていることで、退職の際に強い引き留めに遭う心配もありません。
求人探しや日程調整などの問題が解決できれば、在職中に転職活動を行うのは非常に効率的でオススメです。
在職中の転職は転職サイトを活用すればOK!
在職中の転職に関するデメリットは、保育士職専門の転職サイトを活用することで解決できます!
転職活動をしていると、転職サイトを見掛ける機会も多いのではないでしょうか?
転職サイトには求人情報が載っているだけではありません。
無料で会員登録することで、転職のプロであるアドバイザーが転職活動のあらゆるアシストをしてくれます。
前もって、自分の勤務形態や職場環境などの希望を伝えておくだけで、それに合った求人をいくつか紹介してくれるだけでなく、職場見学に行く余裕がなくても、アドバイザーが代わりに職場を訪問し、疑問点や実際に働いている保育士の声などを調査してきてくれるサイトも。
また、面接の日程調整や履歴書のチェック、面接対策など、不安や面倒に思うことは丁寧にサポートしてくれますので、在職中でも安心して転職活動を行えます。
登録だけでなく利用ももちろん無料なので、どんどん活用して転職をスムーズに進めましょう!